1709年にここで決定的な軍事的勝利を収めたロシアは、3世紀近くにわたってこの国の大半を支配することができた。もし現ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナ周辺に集結させた数万の軍部隊によって再び勝利を収めたいなら、同氏は39歳の考古学者アナトリー・カンコ氏のようなウクライナ人を考慮に入れなければならないだろう。カンコ氏は、ウクライナの西側との統合を妨害するためロシアが2014年にウクライナ東部であおった戦争で戦った。プーチン氏がウクライナへの武力侵攻を強行するのではないかと米国とその同盟国が懸念する今、カンコ氏はポルタバ周辺の森からゲリラ戦を戦うため、妻と幼子を西方へ避難させる計画を立てている。