米国では来年、コーヒーからマスタードにいたるまで食料品の価格が軒並み上昇するとみられている。食品メーカーはさまざまな商品を対象に2022年に値上げする方針を明らかにしており、消費者がスーパーで目にする価格は上昇が続きそうだ。食品流通業者スパルタンナッシュのトニー・サーサム最高経営責任者(CEO)は「値上がりと無縁なものはない」と述べ、農産物や乳製品、パンやジュースなど包装食品などの価格が上昇するとの見通しを示した。米調査会社IRIによると、食品価格は2022年前半に5%上昇すると予想されている。ただ、上昇率は販売業者や地域によってばらつきがありそうだ。菓子大手モンデリーズ・インターナショナルは最近、米国で販売するクッキーなどの商品を1月から6~7%値上げすると発表した。