――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  しばらく時間がかかったが、米半導体大手ブロードコムにようやく市場の関心が戻ってきたようだ。  半導体メーカーとして年間売上高で世界5位の同社はここ数年、多くの同業他社の時価総額を押し上げた株高のほとんどに乗り遅れている。ブロードコムの上昇率はフィラデルフィア半導体株指数を2020年に約13ポイント、一昨年には36ポイントほど下回った。今月決算を発表した8-10月期(第4四半期)を含め、今年のほとんどの期間において出遅れてきた。だがその後、同社株は14%跳ね上がり、年初からの上昇率が57%に達した。