新規上場された企業の株価が下落しているにもかかわらず、投資家は米スタートアップ企業に何千億ドルもの資金を投じようとしている。2022年以降も新興企業への大量の資金流入が続く見込みだ。調査会社ディールロジックのデータによれば、スタートアップ企業の上場を目的とした特別買収目的会社(SPAC)は今年10、11月にそれぞれ120億ドル(約1兆3800億円)を調達した。これは、それ以前の3カ月の月間調達額の約2倍の水準だ。12月に入ってからはこれまでに、1日平均3社のSPACが設立されている。このペースは第1四半期の記録的水準を下回っているものの、この状況は、今後2年間に非公開企業の上場を狙う何百社ものSPACの保有資金総額が1600億ドル前後に達することを示している。
投資資金は数千億ドル、米新興企業への需要強く
膨らむ評価額への懸念をよそに、SPACやベンチャーキャピタルが記録的なペースでスタートアップに資金をつぎ込んでいる
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