ロサンゼルス在住のアマンダ・マディソンさんは今年の冬に迎える50回目の誕生日までに見た目を若々しくしたいと思っていた。しかし新型コロナウイルスワクチンの追加接種で計画が狂った。誕生パーティーの前に唇やほほにボリュームを持たることはできた。しかしコロナワクチンの追加接種を受けるには2週間待つ必要があり、接種からさらに2週間たってやっと、新年に向けて追加の施術を受けることができる。年末年始の美容注射ラッシュに対応する美容サロンや皮膚科の診療所は今年、追加接種について助言するという予想外の仕事を引き受けている。多くの皮膚科医は患者に対し、ワクチン接種と充填剤(フィラー)――ジェル状の物質で、肌をふっくらとさせるのに使う――の注入を受ける際は間隔をあけるよう勧めている。症例報告や「アーカイブス・オブ・ダーマトロジカル・リサーチ」に今年掲載された研究によると、まれにだが、メッセンジャーRNAワクチンがヒアルロン酸を使用した皮膚用フィラーに対する炎症反応に関係していたケースがあった。オミクロン株の感染拡大で追加接種の必要性が高まる中、年末年始の施術に影響が及ぶ可能性がある。
年末年始に悩む「美容注射かワクチンか」
ホリデーシーズンに美容注射を受ける人は多いが、医師は顔が腫れるリスクを避けるためワクチン接種と間隔を開けるよう勧めている
有料会員限定
あなたにおすすめ