大麻の合法化を巡り全米で政治的な駆け引きが続く事態に、投資家は備えておいた方が良さそうだ。意外にも、大麻を合法化した一部の州が連邦レベルの合法化に抵抗する可能性がある。2021年は米大麻銘柄の当たり年にはならなかった。民主党が連邦議会上院で実質過半数を奪還し、掲示板サイト「レディット」の株取引フォーラム「ウォールストリートベッツ」の投資家が大麻銘柄に殺到した1月と2月は値上がりしたものの、関連銘柄で構成する上場投資信託(ETF)「アドバイザーシェアーズ・ピュア・カンナビスETF」は年初来で23%安の水準にある。先ごろ民主・共和両党は連邦議会に合法化法案を導入したものの、可決の見通しが立たないことから株価に追い風が吹くには至っていない。
全米で大麻合法化の道、2022年も険しい
一部州の大麻産業を脅かす大麻の州間取引合法化は引き続き困難
有料会員限定
あなたにおすすめ