新型コロナウイルスワクチンの特許権を巡り、巨額の利益をかけた法的争いが熱を帯びてきた。誰が何を発明したかという問題は、製薬会社間に加え、政府、科学者も巻き込んだ係争に発展している。コロナワクチンの開発で協力した米政府とバイオテク企業モデルナは、ワクチンの重要な要素を誰が発見し、誰がその権利を所有するかを巡って争っている。米製薬大手ファイザーと提携先の独ビオンテックは共同開発したコロナワクチンについて、小規模な会社と特許でもめているほか、将来的にモデルナとも対立する可能性があるとの指摘が出ている。争点となっているのは、コロナワクチンの重要な要素を誰が発明したのかという問題だ。ここには多額の利益がからんでいる。誰かがワクチンの発見で役割を果たしたと認められれば、ファイザーとモデルナはその分、ワクチン販売による売上高を分かち合う必要が出てくる。
コロナワクチン誰が発明? 特許巡る熾烈な争い
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