30日に香港市場に上場した中国の人工知能(AI)技術開発大手の商湯集団(センスタイム・グループ)が大幅高となっている。同社は米国のいわゆるブラックリストに掲載されたにもかかわらず、55億5000万香港ドル(約819億円)規模の新規株式公開(IPO)を実施した。初値は公開価格の3.85香港ドルを1.6%上回る3.91香港ドルとなり、一時は23%高まで買われた。その後は上げ幅を縮小している。米国は今月、センスタイムの顔認証技術が中国・新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を中心とする少数民族弾圧に使われているとして、同社を投資のブラックリストに追加した。このため同社はIPOを当初予定の12月16日から延期していた。