長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や人間関係などに大きな変化があった人もいるのではないだろうか。新年を迎えて、余計なものは手放して、より自分らしく楽しく生きていきたい、と思っている人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。
星読み係、ヒーラーとして活躍中のyujiさんも「この本は見失っていた自分にちゃんと向き合わせてくれる」と語る。今回はyujiさんに本書のテーマの1つ、「自信をつける方法」について聞いた。
「見返りなし」で与え続けると、「競争の世界」から解放される
――生きていると、他人と比べたりして、自信がなくなる、といったこともあると思います。この本でも自信がない、要領よくできないといった悩みに触れられていますが、「他人と比べてしまう」思考から逃れるのにいい方法はありますか?
yuji:僕の考えですが、もし自分自身のことを本当に愛せている、つまり「認められたい」という承認欲求が自分自身によってちゃんと満たされていたら、もう根源的な部分で他人と比べることは必要なくなると思っています。
例えば、僕は今「星読み語り」というブログをやっているのですが、これまでとくに何の見返りも期待せずにただただ書き続けてきただけです。
それが気がついたら仕事になり、収入も生まれました。「まとめて本にしませんか」という方が現れて本にもなって、その評判が良かったからか、さらに次の本が生まれて、またさらにその次、と。
僕は競争の中にいませんでした。「give=与えること」だけをしていたら、いつの間にか「take=受け取ること」が生まれたんです。
――普通の会社員でもgiveし続けていたら、新しい仕事が舞い込んでくる、なんてことも可能なのでしょうか?
yuji:可能だと思います。僕が信じている法則は、「ブーメランの法則」です。つまり、自分の出したものが返ってくる。
逆に言えば、出したものしか返ってこない。takeしようとせず、ひたすらgiveをし続ければ、それに見合ったもの、なんなら複利が乗ったものが必ず帰ってくると僕は思っています。原資を下回ることはありません。
ちょっとした親切をするということだって、giveと言っていいかもしれませんが、見返りを求めずにいいことをやっていくと、必ず自分に何かいいことが返ってきます。