1位はベネッセHD
年収900万円超は2社
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「中国・四国地方で年収が高い会社ランキング」を作成した。なお、このランキングでは、中国・四国地方(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知の9県)に本社を置く上場企業を対象とした。本社所在地は、ダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。
早速、ランキングを確認していこう。
1位となったのは、岡山県岡山市に本社を置くベネッセホールディングス。平均年収は934.3万円だった。傘下のベネッセコーポレーションが手掛ける通信教育「進研ゼミ」をはじめとした教育事業のほか、介護、保育に関わるサービスなどを運営している。
2位には、ユニクロで知られるファーストリテイリングが平均年収901.3万円でランクイン。実は、同社の登記上の本社所在地は、山口県山口市となっている。
ファーストリテイリングの歴史は1949年、現代表取締役会長兼社長の柳井正氏の父、等氏が山口県宇部市に開業した紳士服店から始まった。有価証券報告書によれば、ファーストリテイリングが事業拡大のため本社を山口市に移転したのは、1998年のことだという。現在も本社は山口県にある。
ただ、多くの業務は山口県以外で行われているのが実情だ。20年8月期の有価証券報告書によれば、ファーストリテイリングの単体従業員数1589人のうち、本社に属するのはわずか61人となっている。