――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国の物価上昇率は高水準にあり、労働市場は逼迫(ひっぱく)している。どちらも新型コロナウイルス禍と大いに関係があるが、どれほど影響し合っているのだろうか。  米労働省が12日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比での上昇率が7%と、1982年6月以来の大幅な伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIの上昇率はそれより緩やかな5.5%だったが、それでも1991年2月以来の高水準だ。