ロシア国防省は13日、反政府デモ鎮圧を目指すカザフスタン政府の要請で派遣されていたロシア主導の部隊が任務を終え撤収すると発表した。カザフでは燃料価格の上昇に対する抗議として始まったデモが、武装した暴徒と政府軍との衝突に発展。カシムジョマルト・トカエフ大統領は今月に入り、ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」の部隊に支援を要請していた。トカエフ氏は暴動について、外国に支援された「テロリスト」によるものだと非難し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領も同様の見解を示していた。トカエフ氏の要請で、ロシア軍を中心とする2000人以上が派遣された。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相はプーチン氏との会談で、部隊の撤収は13日に開始し、来週19日に完了すると述べた。会談はロシア国営放送で放映され、プーチン氏は派遣部隊について、「帰国しなければならない」と述べた。「彼らは任務を遂行した」