英国では、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」による感染拡大がピークを越えたようだとの期待が広がっている。オミクロン株の感染拡大は急激であっても短期間で終わる可能性が高いことが示され、パンデミック(コロナの世界的流行)自体が下火になりつつあるとの楽観的見方も出ている。専門家はオミクロン株による感染動向について、わずか1カ月余りの間に急拡大してその後減少した南アフリカと同様のパターンが英国でも見られるとして、英国より遅れてオミクロン感染が始まった米国などでもそうなることを示唆する心強い兆候だと指摘する。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析した公式データによると、英国の1日当たりコロナ新規感染者数(7日間平均)はここ1週間減少しており、11日には昨年11月以降で初めて14日間平均を下回った。