米資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は、投資対象の企業に気候への負荷が少ない方針を求めることから、一部で「アクティビスト(物言う株主)」と呼ばれている。これに対し、フィンク氏は「キャピタリスト(資本主義者)」という別の呼び名を希望している。  フィンク氏は投資先企業CEOに宛てた年次の書簡で、カーボンフリー(二酸化炭素排出ゼロ)の将来を計画しない企業は取り残される恐れがあると指摘。また、ブラックロックの取り組みを駆り立てるものは長期的なリターン追求であり、政治ではないと述べた。