月にも届きそうな勢いだった急騰銘柄が地上に落下しつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが近づく中、投資家は市場で最も高リスクの一角である「利益を生まない企業」への賭けを考え直している。現金燃焼の激しいテクノロジー企業、承認薬を持たないバイオテクノロジー企業、白紙小切手会社との合併で素早い上場を果たした新興企業などが、軒並み急落している。これらの一部は、新型コロナウイルス感染拡大下で高騰していた銘柄だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のデータ分析によると、FRB当局者が利上げのシグナルを発し、インフレ率が高止まりする中、ナスダック総合指数を構成する不採算企業の株価が急落している。半面、収益性の高い企業の株価は概ね上昇が続いている。9月30日の終値から先週14日までに、赤字企業の株価は平均25%下落した一方、ナスダック指数の黒字企業は平均1.4%上昇した。
赤字企業から逃げ出す株式投資家、利上げ接近で急転換
利益生まない企業のバリュエーションに異変
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