会社勤めから卒業するには、給料以外の収入源がなくてはならない。その点、不動産投資ならば、毎月決まった家賃が振り込まれてくる。とはいえ、不動産を購入するためには資金が必要だ。どうやって元手をつくればいいのか――。
つとめ人を卒業するには
どうすべきか?
俳優を目指してアメリカに渡ったものの、結局、5年半で挫折。帰国後に待っていたのは、さえないつとめ人生活だ。「変な部長」の「変な作戦」から解放されるためにも、当時はどうしても「つとめ人を卒業」したかった。
ただし、つとめ人を卒業しても、日々の生活費がかかる。家庭を持っている人なら、さらに家族を養っていかなければいけない。
ワタクシは「つとめ人を卒業する」という目標を設定したとき、給料以外で生活費を捻出する方法を必死で考えた。
なんとなく、アパート経営がワタクシには向いているような気がした。小学生の頃から地図が好きで、LA時代は、引越しするのも好きだったし、ペンキを塗るのも好きだった。
不動産関連の本を50冊くらい買って研究した。
2003年から2007年前半にかけて、不動産投資市場では1億円を超えるようなRC(鉄筋コンクリート)物件をフルローン、あるいはオーバーローンで購入するのが主流のスタイルだった。一見、融資さえつけば、誰でも簡単に金持ちになれるような気がする。
しかし、実際には、家賃収入からローン、税金、修繕費などの諸経費を支払えば、手元に残るのはほんのわずかだろう。利回り10%だと、手元に残るのは推定で借入金額の2%、よくて3%だと予想される。
最初の1棟を買うまでの間、なにか効率のいい方法はないか考え抜いた。