つとめ人だったので、銀行融資も国金(現・日本政策金融公庫)の融資も通っていたが、決済直前になって売主様の都合で買えなくなったこともあった。

 そのとき、小資本でも、高利回り物件を繰り返し購入していけば、資本の蓄積ができるし、無担保であれば、いざというときの売却も早いのではないかと思った。

 このやり方で、借金なしで毎月のキャッシュフローを得ながら、資本の蓄積に励むことに決めた。

 そして、現金で買える範囲の高利回りのアパートや戸建をコツコツと増やしていくうちに、いつしか家賃収入が給料を上回っていた。

不動産を買うために
まず現金を貯めよう!

 無担保の不動産を複数持っていると、非常に豊かな気持ちになれる。そのためにも、不動産を購入する前に、まず貯金を増やそう。

 ワタクシも、数々の人々に購入方法をアドバイスしてきたが、キャッシュを温存している人ほど、優良な物件を激安で入手するという法則を発見した。精神的な余裕があり、よく吟味してから購入に至ることができるからだ。

 ただし、そのとき持っているマネーのすべてを投入してはいけない。

 資金のない人は、働いて貯金をしよう。まず100万円を貯めて、次は300万円を目標にがんばろう。

 探し始めてから優良な物件を購入できるまで、早くて半年、平均で1年くらいはかかると思う。その間に、貯金を増やすことだ。

 貯金をする方法としては、住居とクルマに関する出費をできるだけ抑えることだ。