来月開幕する北京冬季五輪で参加者全員に義務付けられる携帯アプリにセキュリティー上の欠陥があるとして、カナダの研究者が警告している。ハッカーが重要な個人情報を容易に盗むことができる可能性があるという。このアプリは中国製の「冬奥通(My 2022)」で、参加者の健康状態をモニターし、情報を共有する狙いがある。サイバーセキュリティーや検閲などに関するカナダ・トロント大学の研究グループ、「シチズンラボ」の技術者によると、同アプリは特定のウェブサイトが本物であるかどうかの認証に失敗し、このため個人情報の転送には危険が伴う恐れがある。シチズンラボは18日に発表した報告書で、アプリのメッセージング機能を通じて送信されたセンシティブなメタデータが適切に暗号化されなかったとも指摘。ユーザーがいつ誰と通信したかをWi-Fiホットスポットを運営する盗聴者が把握することが可能になるという。
北京五輪の公式アプリ、セキュリティー上の欠陥 研究者が指摘
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