中国当局が著名な人権活動家2人を拘束したことがわかった。北京冬季五輪の開幕を間近に控え、政府は異論を封じ込める姿勢をひそかに強めている。楊茂東氏(55)は今月12日、国家転覆を謀った疑いで広東省広州市で拘束された。楊氏の家族によると、同氏の妻が米国でがんにより死亡した2日後のことだったという。言論の自由を訴えてきた楊氏は「郭飛雄」のペンネームで執筆している。過去1年間は中国からの出国を禁じられていた。妻の最期をみとることは当局に許されなかったという。友人らによると、昨年12月初旬に楊氏と連絡が取れなくなり、警察が同氏の家族に対し拘束の事実を確認したのは今週17日だった。一方、弁護士の謝陽氏(49)は宗教や土地の権利に絡む政治的に複雑な案件を担当してきた。家族によると、今月11日に楊氏と同様に国家転覆を謀った疑いで拘束され、湖南省長沙市で勾留されている。