インドではいくつかの大都市で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者数がピークを付ける中、ニューデリーとムンバイでは感染者数が大幅に減少している。ワクチンの接種率は低いものの、過去に感染した人が多いことを背景に、昨年のような壊滅的な状況の再来は防げるのではないかとの期待が高まっている。医師や公衆衛生の専門家によると、農村部や小規模都市での感染拡大が続いているため、全国的に峠を越えるにはまだ数週間かかるという。また、感染者数が減少しても、入院者数や死亡者数は増え続ける可能性が高いと注意を促した。とはいえこれまでのところ、病院でベッドや酸素、医療品が底をつき、多くの人が自宅で死亡し、火葬場が24時間の稼働を余儀なくされた昨年ほど深刻ではないという。
インドのコロナ感染者数、2大都市で急減 峠越えへの期待高まる
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