米マイクロソフトが計画する米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザード買収によって、オンラインゲームの高度な最新技術が、企業向けIT(情報技術)の世界に持ち込まれるとアナリストらは見ている。奇妙に思えるかもしれないが、ビデオゲームはすでに、オンライン共同作業や人工知能(AI)、仮想マーケットプレースといった分野で企業向けテクノロジーに並外れた影響を与えている。マイクロソフトが18日に発表した総額750億ドル(約8兆5900億円)のアクティビジョン買収計画を完了すれば、仮想空間「メタバース」への大きな一歩を踏み出すことになるとアナリストは指摘。この急速に発達する三次元(3D)の世界には、ユーザーが商品・サービスを生産したり、売買したりできる自己充足型のデジタル経済が存在する。