カルティエの宝石は先月、これまでになく多くのクリスマスギフトとして箱に収まったようだ。ブルガリやティファニーも、高価な宝飾品への需要のきらめきに恩恵を受けるはずだ。カルティエやピアジェを傘下に持つスイスの高級品メーカー、フィナンシエール・リシュモンは19日、10-12月期のグループ全体の売上高が2020年同期比で約3割増加したと発表した。同社株は取引開始直後に8%上昇した。投資家が成長株に売りを浴びせる中、欧州の大手高級品メーカーの大半は今年に入って急落している。リシュモンの決算は、同セクターの高価な商品に対する需要が持ちこたえていることを示す最初の兆候となった。リシュモンはオンライン小売りのユークス・ネッタポルテを含む全部門が好調だった。ユークスはそれまで不振で、多くの投資家が売却を望んでいる。しかし、リシュモンの宝飾ブランドは全体で前年比38%増と、最も目を引く。全ての地域の消費者が宝石を買い求めたが、ダイヤモンド大手のデビアスによれば、世界のダイヤモンドジュエリーの半分を購入する米国の消費者は、特に大盤振る舞いだった。リシュモンの米州売上高は、2019年10-12月期に比べ59%増となった。
カルティエの輝き、高級品株に明るい兆候
親会社リシュモンの10-12月期は32%増収、宝飾品の堅調な需要示唆
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