「できる30代」になるための、5つの仕事アップデート術30代でキャリアの成功を掴んでいくために大事な教訓とは?(写真はイメージです) Photop:PIXTA

レビュー

 20代の頃は正解のある仕事を効率よくこなせば優秀な社員として評価されていた。しかし30代はそうはいかない。正解がない仕事でも成果を求められるからだ。

 30代は多くの仕事を任され、多忙な日々を送り、じっくり考える時間がとりづらい。また、20代のうちはとにかく目の前のことに全力投球で突き進んできたかもしれない。だが、30代になると、「このままでいいのか」とキャリアの悩みも増えてくる。そう、この30代の10年間をどう過ごすかで、今後の人生が大きく変わってくるのだ。ではどんなふうに仕事の進め方や人との関わりをアップデートしていけばいいのか?その問いに鮮やかに答えてくれるのが本書『できる30代は、「これ」しかやらない 会社に使われて終わらないシン・働き方の教科書』だ。

 著者は外資系コンサルティング会社の部長職を経て、人事戦略コンサルタントとして独立し、活躍している人物だ。そんな著者が30代で身につけておくべきスキルやキャリアの考え方を紹介してくれる。

 30代ですべきことのポイントは次のような点だ。「向いた環境で評価される」「やったことがないことでも成果を出す」「得意な人を増やす」「組織を活用する」「声がかかる・相談される人脈を作る」。その具体的な活用シーンがありありとイメージできるのが本書の面白さでもある。人生の分岐点といえる30代で、本書を武器にさらなる成長のヒントを得ていただきたい。(木下隆志)