20万部のベストセラー待望のマンガ版『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』が発売された。前作で「転職は悪」という風潮に一石を投じ、日本人の働き方を変えた北野唯我氏が、今回は「自分にはキャリアの武器が何もない」と思っている主人公の奈美(もうすぐ30歳)の悩みに答えを出す。「やりたいことがなければダメ」「S級人材以外は有利な転職は無理」など転職の常識が次々と覆される。今回は、本書を元にした名言を紹介する。

「優秀なのに年収が上がらない人」と「普通なのにどんどんキャリアアップする人」の差

そもそもの産業を間違ったら、マーケットバリューは絶対に高くならない

 日本では業界別のGDPには最大で約20倍もの開きがあり、同じくらいの年齢・忙しさで働いた場合でも、所属する業界次第で給与に大きな差が生じてしまいます。その差を個人の力で覆すのはほぼ不可能であるため、現職でどれだけ技術資産や人的資産を得ていても、転職する業界を間違ってはマーケットバリューを高めることはできません。しかし、厳しい競争を勝ち生産性の高い業界に入れることができれば、技術や才能に左右されずに高い給与が得られるという現実もあるのです。

(※この記事は、『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を元に作成したものです。)