手配業務だけの子会社はなくなる
これからは「いかにデータを分析できるか」

A 長期的に見ると、物流子会社はなくなる道を辿るかもしれない。“稼げる”物流会社は別だけど、それはもう物流子会社ではなく立派な物流事業者だからね。そうじゃなくて“水屋”のように手配業務だけで生きているような子会社はこれから厳しくなると思う。以前は労務面での受け皿のような役割もあったが、今はそういう面での存在意義も薄くなっている。

 プレーヤーの拡大という点では、どこがプラットフォーマーになるのかが注目される。DX化が進むと、実はデータが一番大事だということがわかってくる。モノはすべて情報がオンされることによって初めて動く。物流の実作業がコモディティ化すればするほど、最もデータを握り、そのデータを上手く操れるところが物流の覇権を握る。それが本当に物流業界にとって良いことなのかは別として、そういう大きな流れはたしかにあるだろう。

E 私はその「DX人材の育成」が気になっているテーマのひとつ。DX化の進展に伴って、事務職でも現場管理職でも求められるスキルが今後大きく変わっていくなかで、こうした人材をいかに確保し、育てるかは今後の各社の強さにつながると思う。

A この間もヤマト運輸が理系の大学院生と「ハッカソン」(ソフトウェア開発者が一定期間集中的に共同作業を行うこと)をやっていたけれど、ヤマトは社内にデータサイエンティストがいるんだね。物流会社にデータサイエンティストがいるというのに驚いたが、今後はそれがスタンダードになっていくだろう。そのくらい、デジタル化への対応は進んでいくと思う。

E 今までは「いかに人を使えるか」だったけれど、これからは「いかにデータを分析できるか」になっている。

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