中国の首都北京で新型コロナウイルスに感染した2人の追跡調査が公表され、そこで浮かび上がった極端な貧富の差に、人々の同情が集まっている。北京当局は1月15日、専門的な職業に就いているとするコロナ患者の女性について、直近の行動記録を公表した。富裕なエリート層に属する女性のライフスタイルを反映し、行動には郊外でのスキーから、「クリスチャン・ディオール」や「レーン・クロフォード」での買い物、有名な北京ダックレストランでの食事などが含まれていた。その4日後、北京市の衛生当局は別のコロナ患者である出稼ぎ労働者の行動記録を公表したが、そこには全く異なる世界が映し出されていた。その男性は2週間の間に30件の仕事をこなし、そのほとんどが早朝の仕事で、セメントや建設廃棄物の入った袋を引いて市内の広大な地区を行ったり来たりしていた。
中国のコロナ追跡調査、浮かび上がる貧富の差
富裕層と漁師のコロナ患者、行動記録は別世界
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