薄毛、白髪、フケ、かゆみ…。髪の悩みは、ときに人生を変えてしまいます。誰かに相談するのも勇気がいり、巷にたくさんある育毛法は、どれが効果的なのかわからない…となりがちです。『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』(ダイヤモンド社刊)では、これまで5千人の髪や頭皮の状態を改善してきた髪のプロが、「カラダの内側から髪を元気にする」メソッドをすべて紹介しています。本記事では、著者である辻敦哉氏に髪にまつわる噂について聞きました。

いまこそ「ヘッドスパ」をすべき納得の理由Photo: Adobe Stock

ヘッドスパの歴史は
とてつもなく長い!

――ヘッドスパには、どんな歴史があるのでしょうか?

辻敦哉(以下、辻):ヘッドスパは、理美容機器の製造メーカー(タカラベルモント社)が2002年に命名し、翌年の2003年に商標登録された、いわゆる造語です。

 そのため、ヘッドスパはこう! と言った定義はなく、お店によってヘッドスパの内容は大きく異なります。イメージとしては頭皮や髪に商材を塗布しながらの頭皮・頭のマッサージするサービスです。

 しかし、ヘッドマッサージは、5000年以上の歴史あるアーユルヴェーダ(インド医学)や2000年以上の歴史ある伝統中医学においても、非常に重要視されていました。

――そんなに歴史があるにもかかわらず、ヘッドスパは「最近、流行っている」とずっと言われ続けています。なぜ、ずっとブームなのでしょうか?

辻:単純に、頭の疲れ、首の凝り、目の疲れを感じる人が増えたからだと思います。しかも頭には、現代人の悩みや痛みに効果を発揮するツボや筋肉が多く、効果実感する方が多いからだと思われます。

――ズバリ、ヘッドスパの効果を教えてください!

辻:ヘッドスパには、現代人が感じる不調を整えながら、同時に頭皮ケアもできて、工夫次第で一石二鳥にも一石三鳥にもなる魅力があります。

 カラダの中で、一番上にあるのが頭ですから、その頭をほぐすことで、顔つきが変わる方も多く、幅広い効果が期待できます。

『髪が増える術』著者:辻敦哉(つじ・あつや)

1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉理容美容専門学校卒業、東京文化美容専門学校卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。2006年リヴォーン株式会社入社。シブヤ西武「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を務める。独自の高いヘッドスパ技術が話題となり、ヘッドスパのゴッドハンドとして業界を賑わす。その後独立し、2011年にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約がとれないほどに。2019年よりプーラ式ヘッドスパ専門店として全国展開をスタートし2022年2月現在、プロデュースサロンは7店舗となる。2号店目となる神奈川県川崎市のヘッドスパ専門店うつくしproduced by PULAも、本店に続き予約4ヶ月待ちの超人気サロンに。(https://www.kawasaki-headspa-pbp.com/

本記事の医事監修:泉さくら(いずみ・さくら)

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。