雪に覆われたウクライナの港湾都市マリウポリは、8年に及ぶ戦争で痛手を受けている。親ロシア派の攻勢を受けて分離独立状態となっている地域のすぐ外側にあるこの地で、その傷は癒えていない。かつては「レーニン通り」と呼ばれたマリウポリの主要道路「平和通り」の沿道には、2014年の分離派の攻撃で標的とされた旧市議会議事堂の骨組みが、意図的に戦時の状態のまま残されている。他の幾つかの地元政府施設にも、1年以上にわたって砲撃や銃撃にさらされた痕跡が残る。市内で最も高いビルに描かれているのは、ミラナという名の少女の壁画だ。彼女は2015年のロケット弾攻撃で自身の左腕の一部と家族全員を失った。この攻撃では30人が死亡している。
ウクライナ東部、ロシア対策は「より良い未来」
戦争の傷跡を残す港湾都市マリウポリでは公園やレストランが増えている
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