目の前の相手をリスペクトする
外見にそこまで特徴がなかったとしても、どこかしらその人のよさは発見できます。
初対面で、会って五分しか経っていなかったとしてもです。
一瞬で感じた、その人の魅力を言葉にしてみてください。
「ずいぶん歩くのが早いですね。颯爽としていてすごくいいなぁ」
こんな一言を発したら、きっと相手は表情を和らげてくれるでしょう。
「最近どう?」なんて漠然とした問いかけは意味がありません。
目の前にいる、今日そのときの相手の「個」を見つめれば、きっと何か言いたくなると思います。
人はそれぞれに、自分の人生に愛着を持っているものです。
その魅力の一片を感じ取り、伝えるだけ。
「個」と「個」が出会い、また別れるまでの一期一会の奇跡を楽しみましょう。
そう考えれば自然と、目の前にいる人へのリスペクトが生まれ、「もっと知りたい」という好奇心が湧くのではないでしょうか。
(本原稿は、中野善壽著 『孤独からはじめよう』から一部抜粋・改変したものです)