マイクロソフトがこの時期に「伝統」に回帰するのは興味深い。同社は25日、巨大IT(情報技術)企業の中で最初に2021年10-12月期決算を発表したが、発表前は困難な課題に直面しているように見えた。市場が荒れ、時価総額は大幅に減少している。マイクロソフトをはじめ、アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社のアルファベット、フェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズの時価総額は年初から計1兆3000億ドル(約148兆円)近く吹き飛んだ。インフレや利上げ、米経済の健全性を巡る懸念がその主因だが、とりわけマイクロソフトが、増収率を加速させつつ営業利益率を向上するという驚くべき状況を継続できるか懸念する向きもあった。
マイクロソフト、PCに救われる
クラウド事業が減速する中、Windowsのアップグレードが業績を押し上げ
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