スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイが、ロック歌手ニール・ヤング氏の楽曲の削除を進めていることが分かった。事情に詳しい関係者らが明らかにした。ヤング氏は人気ポッドキャスターのジョー・ローガン氏に抗議する姿勢を固持していた。「ハート・オブ・ゴールド(孤独の旅路)」や「ハーヴェスト・ムーン」で知られるヤング氏は今週、自身のマネジメントやレコード会社宛ての公開書簡で、スポティファイから楽曲を削除するよう要求。同サービスがローガン氏のポッドキャストを通し、新型コロナウイルスのワクチンに関する誤情報を広めているとし、「ローガンかヤングかだ。両方は無理だ」と記していた。スポティファイの広報担当者は、「世界のすべての音楽やオーディオコンテンツをスポティファイの利用者に提供したい。それと同時に利用者の安全とクリエーターの自由のバランスを取る重大な責任が生じる」と述べた。同社は配信コンテンツに関する詳細な方針があり、パンデミック(世界的大流行)が始まって以降で削除した新型コロナ関連のポッドキャストのエピソードは2万件を超えているという。