海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「福島の歩き方」です。浜通り、中通り、会津と呼ばれる3つの地方からなり、異なる気候風土を持つ福島県。豊かな自然と温暖な気候を持つ浜通り地方には、2011年の震災から時を経て、ひとつひとつ復興・再生へと向かう人々の姿がありました。シリーズ1回目となる今回は、浪江町、大熊町、富岡町から旅していきます。(取材・文/植木孝〈地球の歩き方〉 撮影=森田健一〈ビュープランニング〉 画像提供:富岡町観光協会〈*印〉)
地元名物、伝統の味を発信する
新しい道の駅がオープン!
極太の麺とオリジナルの濃厚ソースで食べ応えのある「なみえ焼そば」。浪江町の港、請戸(うけど)漁港で揚がったばかりの新鮮なシラスを使った「請戸産釜揚げシラス丼」。お目当てのソウルフード、地元グルメを求めて、道の駅のフードコートは、地元客と旅行者でにぎわっていました。ここ「道の駅なみえ」は浜通りを南北に貫く国道6号線沿いにあり、約6年の構想を経て2021年3月に「なみえの技・なりわい館」とともにグランドオープンしています。