突然下落し出した株式市場は、高齢の米国人にこれまでの投資スタイルを見直すよう促している。しかし多くの人は耳を貸さないだろう。新型コロナウイルスの大流行下でも株式市場が上昇を続け、債券の利回りが10年以上低迷した結果、高齢者は多くの資金を株式市場に投資している。フィデリティ・インベストメンツの401(k)プランに加入する投資家2040万人のデータによると、60歳から69歳の投資家のほぼ40%がポートフォリオの少なくとも約67%を株式に投資している。バンガード・グループでは、65歳から74歳の個人投資家のうち、ポートフォリオの98%以上を株式に投資している人は17%に上る。株式偏重のスタンスを変えない高齢投資家の判断は今、試練に直面している。この1週間で全ての主要株価指数が急落。ナスダック総合株価指数は調整局面入りし、S&P500種株価指数は1日の変動率が3%を超えた日もある。
高齢投資家の株式志向、行き過ぎどう見極める?
米国株式市場の乱高下、引退生活を送る投資家のポートフォリオに打撃
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