カップル探偵の調査では思わぬ障害が起こることもある。それでも探偵が調査をする理由とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

私は探偵歴10年の中で、さまざまな案件を取り扱いました。調査を行い依頼者が望む結果を得る過程で、よく障害が発生します。今回はその中でも特にヤバかった思わぬ障害について紹介します。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳)

探偵が事件・事故に
巻き込まれることも

 探偵は調査に臨む際にできる限りの情報を集め、起こりうる現象を想像し、すべてに対応できるようにシミュレーションを行います。まずは事前にマップアプリなどで現場の状況を把握し、移動経路や考え得る交通経路のシミュレーションを行います。現場には探偵業務開始時間の最低30分前には到着し、自分の目と足で状況を確認して改めてシミュレーションを行います。それでも想定外の障害が発生します。

オオカミ少年・片岡正徳オオカミ少年・片岡正徳

 例えば、自然災害によって動けなくなったり、探偵パートナーとのあつれきによってチームでの調査ができなくなったり、突然の事故に巻き込まれて尾行が不能になったりすることもあります。私の知り合いの探偵さんは高速道路でバイクでの尾行中に事故に巻き込まれて、高さ30メートルの高架から落下したことがあったそうです。幸い畑の上に落下したので大事には至らず、現在も元気に探偵業を続けています。この他にもいざ始まった調査の中で、突如現れる思わぬ障害があるのです。