米著名投資家キャシー・ウッド氏は、自らが率いる「アーク・インベストメント・マネジメント」の上場投資信託(ETF)に組み込まれているハイリスク銘柄が非常に割安で、間違いなく上昇するとの見通しを示している。そして、意外にも多くの投資家がそうした見方を受け入れようとしている。旗艦ファンド「アーク・イノベーションETF」の価格はここ1週間で2020年半ばの水準まで回復。ファクトセットによると、投資家は同ETFに約1億6800万ドルを投入し、純資産は118億ドルに増加した。同ETFの価格が今月に入り27%下落し、過去1年間で価値が半減したことを考えると、注目に値すべき信任票だ。アーク・イノベーションETFなどリスクの高い投資商品で今後何が起こるかは、22年の金融市場を物語るものとなるだろう。同ファンドからいわゆるミーム株、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)に至るまで、最も投機的な資産は新型コロナウイルス禍で大きく上昇した。背景には、政府や中央銀行がロックダウン(封鎖措置)の影響に対応するため経済に巨額の資金を投入したことがある。だが、米連邦準備制度理事会(FRB)は早ければ3月にも利上げを始める姿勢で、こうした恩恵は失われつつある。
キャシー・ウッド氏の旗艦ETFに信任票か、純資産が増加
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