――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  経営危機に陥っている中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)の資産を巡る争いが熱を帯びてきた。ほとぼりが冷めた時に誰が生き残っているかは、投資先としての中国の将来を決定づけるだろう。  香港市場に上場する恒大集団はすでにオフショア債券の一部についてデフォルト(債務不履行)に陥っており、債券は額面を大きく割り込んだ水準で取引されている。だが、ここ1週間には二つの重要な出来事が起こった。