ひろゆきが教える「悪口を言われたときの感情の整理」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「悪口」を言われたら喜ぶワケ

 悪口を言われたら、どう感じますか?

 ショックを受けるようでは、まだまだ甘いですね。僕なんかは、悪口を言われたら、めちゃくちゃ喜んでしまいます。

「ひろゆきさん、余計な一言が多いですよね」
「本当に時間通り来ないですよね」

 と、文句を言われるのは、「自分に価値がある」と言われているのと同じなんですよね。

 それがなぜかについて、述べていきましょう。

成功すればするほど「人は変わる」

 基本的に、人は成功すれば、忙しくなります。

 付き合うレベルの人が変わる、とよく言われますが、たしかにその通りです。

 1時間あれば数百万円や数千万、数億のお金が動くほどの経営者は、その1時間を「どうでもいい人と会うこと」に使うとは思えません。

「忙しくて会えません」
「メールの返信が遅くなります」

 という「断る機会」がどんどん増えていきます。すると、逆に「断られる人」も増えることになります。

 すると、「あいつは付き合いが悪くなった」「人が変わっちゃった」と、悪口を言われる機会は増えてしまいます。

 時間もお金も有限ですから、そんなことは当然なんですよね。

他人との差異こそが「価値」

 あるいは、「あの人は変わっるよね」という仲間はずれにする悪口の種類もあります。

 これも、考え方は同じです。

「人と異なること」は、今の時代では「価値」です。

 いかに人と違う発想ができるか、他人と違うアイデアを出せるか、大勢の人と違うモノの見方ができるか。

 そこに価値があるのですから、「あいつは変わってる」と言われることは、本来、喜んで受け止めるべきですよね。

勝手に「褒め言葉」に変換しよう

 というように、悪口そのものがストレスやダメージを与えるわけではなく、悪口をどのように解釈するかによって、それは「褒め言葉」にも「エネルギー」にもなるんです。

 どうせ同じことを言われるくらいなら、人の言葉にいちいち傷つくよりは、勝手に「褒め言葉」として捉えたほうがいいと僕は思うんですが、みなさんもそう思いませんかね?

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。