ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに侵攻すれば、米国は制裁を科す構えだ。このため、ロシアと利害関係のある米企業は緊急対応策の策定を急いでいる。  米首都ワシントンの弁護士アダム・M・スミス氏はここ数週間、対ロシア制裁の内容を懸念する顧客と日々連絡を取り合っている。そうした顧客は、特に銀行、運輸、石油・ガス業界の企業が多いという。  法律事務所 ギブソン・ダン・アンド・クラッチャーのパートナーで国際貿易コンプライアンスを専門とするスミス氏は、「(ロシアでの)事業を制裁から守るのは非常に難しい。(米政府による)措置の内容が分からない場合はなおさらだ」語る。