ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は1日、法的拘束力のある形で同国の安全保障を約束するよう求めていた件で、欧米側が先週示した書面での正式な回答はその要求に応じるものではなかったと述べた。プーチン氏はハンガリーのオルバン・ビクトル首相との会談後、「ロシアの懸念はおおむね無視された」と発言。「主な懸念に対する十分な回答は得られなかった」とした。また各国政府には安全保障を確保するための方法を選ぶ権利があるものの、米国と北大西洋条約機構(NATO)はロシアの利益を受け入れないことでその権利をないがしろにしていると述べた。欧米諸国はウクライナとの国境周辺にロシアが10万人以上の兵士を配備していることを警戒し、同国がウクライナへの侵攻を計画しているとみている。ロシアはこれを大げさな反応だとして、欧米側の主張を否定。NATOや欧米がロシアの安全保障にもたらしている脅威に対する正当な反応だとし、軍備増強を正当化している。