中国の習近平国家主席にとって今週は、記念すべき週になるはずだ。中国の暦で最も重要な祝祭期間である春節が全国で祝われ、4日には北京冬季五輪が開幕する。習氏がこの祝祭を楽しんでいないとすれば、それは経済に問題が生じていることを示す新たな兆候のせいかもしれない。その問題は、総じて習氏の失政によるものだ。前週末前後に発表された官民双方のデータは、製造業、サービス業の活動がともに鈍化していることを示唆した。経済メディア「財新」が発表した中国製造業購買担当者指数(PMI)は経済の明らかな縮小を示唆する内容となった。不動産市場の混乱が続く中、住宅販売の低迷が反転する兆しはない。国際通貨基金(IMF)は先週、2022年の中国の経済成長率見通しを従来の5.7%から4.8%に下方修正した。
【社説】北京五輪の演出では覆い隠せない中国経済の現状
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