多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

断言! 9割の面接がこの流れ。「自己紹介」から「逆質問」までを完全解説Photo: Adobe Stock
〈結論〉
・転職面接の大枠の流れは、ほぼ決まっている
・採用側が効率的に進めようとすると、だいたい次の流れ
・1.入室&自己紹介 →2.職務経歴 →3.志望理由 →4.転職理由 →5.逆質問

マモル:サラタメさん、どうにか書類審査は通過したんですが、面接が不安です……。どんなことを聞かれるんでしょうか?

サラタメ:大丈夫ですよ。どうせ9割の面接は、同じような流れですから。

マモル:9割は同じ!? いや、それはさすがに言いすぎじゃないですか?

サラタメ:たしかに9割はちょっと言いすぎかも(笑)。でも、だいたい一緒の流れです。というのも、採用側だって膨大な数の面接をこなさないといけないわけで、ぶっちゃけ毎回オリジナリティあふれる面接なんてしてられないんですよ。

マモル:採用側も、なるべく効率的に面接を進めたいってことですか?

サラタメ:そういうことです! そして効率化していこうと考えると、流れはだいたい固定化されていきます。そのお決まりの流れを把握して、面接本番は安心感を持って臨みましょう!

面接のお決まりパターン

サラタメ:ザックリいうと、こんな流れです。

1.入室&自己紹介 →2.職務経歴 →3.志望理由 →4.転職理由 →5.逆質問

断言! 9割の面接がこの流れ。「自己紹介」から「逆質問」までを完全解説

1.入室&自己紹介

 冒頭の自己紹介で大事なことは、「簡潔に」という点だけです。

 あくまで「ご挨拶」なので、ここでダラダラ話しすぎると、面接官のペースを乱してしまいます。長くても1分程度にとどめましょう。

〈自己紹介例〉
 山田太郎と申します。本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます。

 私は現在、〇〇に勤務しています。そこで〇〇部におりまして、〇〇という業務を担当しております。日々、〇〇な業務をしていますので、〇〇を得意としております。本日はよろしくお願いいたします。

2.職務経歴

 続いて「職務経歴」、つまり「どんな仕事をしてきたのか?」について聞かれます。

〈質問例〉
・今までどんな仕事を経験してきましたか?
 その中でどんな強みを身につけましたか?
・今までで最も成果が出た仕事は何ですか?
 成果が出た要因を自己分析してください。
・今までで最も困難な仕事は何ですか?
 その困難をどう乗り越えましたか?

 こんな質問をされますが、面接官は応募者の自伝を聞きたいわけではありません。求められるのは、あくまで「自己PR」。「自己PRのコツ」(本書P305)をもとに、「再現性(御社でも再現性高く活躍できること)」を証明しつつ職務経歴を語りましょう。

3.志望理由

「志望理由」(本書P311)でも触れたとおり、「継続性(長く働き続ける意志)」をアピールします。

〈質問例〉
・なぜ○○業界を選びましたか?
・○○業界の中でも、なぜ弊社を選びましたか?

 書類作成で志望理由をつくったときと同じです。

1.自分の転職の軸:私はこんな想いを持って転職活動をしています
2.志望企業(業界)の魅力:そんななかで御社の○○に惹かれました
3.マッチング:私の想いを、御社の○○に貢献することで実現したいです

4.転職理由

〈質問例〉
・なぜ転職しようと思ったのですか?
・どうして今の会社を辞めようと考えたのですか?

 この質問も志望理由と同じく、「継続性」をチェックするものです。

 具体的にいえば、「また辞めてしまわないか」を確認されているのです。

サラタメ:注意すべきは「志望理由との一貫性」「ポジティブな姿勢」の2つです!