志望理由との一貫性
志望理由で伝えた「転職の軸」からブレないように注意しましょう。志望理由、転職理由、どちらも一つの軸をもとに答えたほうが一貫性が生まれます。
●悪い例|中小企業から大手企業に転職する場合
志望理由「業界最大手である御社に転職して、よりスケールの大きいプロジェクトに携わりたい」
転職理由「前職は業務の裁量権が限られていて、自分の力を発揮しきれなかった」
この「志望理由」と「転職理由」の軸が、微妙にブレているのがわかるでしょうか。志望理由で「スケールの大きい仕事がしたい」とアピールするのであれば、転職理由も同じ軸をもとに「スケールの大きい仕事ができなかった」とするべきです。そのほうが一貫性を保てます。
また一般的に、大手企業に転職したほうが、仕事の裁量は限定的になるケースが多いので、その点に関しても矛盾が生まれてしまっています。
ポジティブな姿勢
転職理由で、前職の悪口を言って評価が上がることはまずありません。
転職者は、前社に不満を持っているケースが大半ですが、転職理由で不平不満を述べるのはNG。採用側に「この人は、きっとまた文句を言いながら、うちの会社も辞めていくんだろうなぁ」と思われます。
サラタメ:転職理由で大事なのは、志望理由と同じく「マッチング」をアピールすることです!
「今の会社が悪い。御社がよい」と比較すると、不平不満に聞こえるので、「私の転職の軸に合っている」と伝えましょう。
「今の会社もいい。ただ、私の軸には御社のほうが合っている」という表現なら、ポジティブな姿勢で自然な受け答えができます。
5.逆質問
〈質問例〉
・「弊社について何か質問はありますか?」
いよいよ最後のステップです。
1~4に比べると重要度はやや低めですが、「特にありません」で終わってしまうと、「意欲が低い」「コミュニケーション能力が弱い」と評価されかねません。
●悪い「逆質問」の特徴
・調べればすぐわかる内容
・面接官がすでに話した内容
・年収やワークライフバランスなど待遇に関する内容
・即答するのが難しい内容
●よい「逆質問」の特徴
・課題をさらに深掘りする
「○○業界のことを調べていく中で、今後の課題は○○だと考えたのですが、その認識で合っていますでしょうか? もし他にも課題に感じておられることがあれば教えてください」
・競合企業と比較しながらホメる
「御社の商品は、競合のA社商品と比べ、○○の点で差別化されていると思っているのですが、認識は合っていますでしょうか? もし他に、もっと大きな差別化ポイントがあれば、教えてください」
サラタメ:先に自分の意見を伝えてから質問するのがポイントです。このひと手間で「デキる感」を演出できるかと!
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・転職面接の大枠の流れは、ほぼ決まっている
・採用側が効率的に進めようとすると、だいたい次の流れ
・1.入室&自己紹介 →2.職務経歴 →3.志望理由 →4.転職理由 →5.逆質問