エマニュエル・マクロン仏大統領は7日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。ウクライナ危機の沈静化と欧州大陸の防衛で域内国の役割拡大を目指すシャトル外交が始まった。マクロン氏は週末にジョー・バイデン米大統領ら同盟国の首脳と立て続けに電話で会談した後、モスクワに出発した。訪ロ後はウクライナの首都キエフでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する予定だ。マクロン氏と連携するドイツのオラフ・ショルツ首相はこの日、バイデン氏との会談を控えている。ロシアと欧米諸国の関係は一触即発の状態にある。プーチン氏はウクライナ国境周辺に10万人超を派兵しており、ウクライナに侵攻すれば第2次世界大戦後で欧州最大の地上戦に発展する可能性がある。プーチン氏は北大西洋条約機構(NATO)に対し、東欧での軍備を、東欧諸国の加盟前だった1997年当時の状態に戻すよう要求している。