株式投資よりアパート1棟経営がFIRE(経済的自立と早期退職)への近道!
不動産投資を始めて5年、アパート7棟を保有、資産7億5000万円を築いた。目標は、40歳までに資産100億円を築くこと。それは経済が疲弊した地元の町を自力で再生するための資金作りだ。年間家賃収入7000万円、年間キャッシュフロー(手元に残るお金)2000万円を得ている元証券ウーマンが不動産投資で7億円の著者が、知識ゼロから不動産投資で安定的に資産を増やせる方法を徹底指南する。

【不動産投資こそFIREへの近道】金融機関を味方につける最強のツールとは?Photo: Adobe Stock

融資担当者に手書きの手紙を渡す

金融機関にアポ取りの電話をすると、「まずは資料を送ってください」といわれることがあります。

仮に面談できることになっても、資料を提出しなければいけません。

融資を受けられるかどうかの交渉は、この資料作成からはじまるのです。

融資担当者が一番気になる点は、借り手の「属性」「資産」「負債」です。

まずはこれらを明確にすること。そのために用意する資料は、次のような内容です。

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もちろん、金融機関に対して虚偽の報告をしたり、隠し事をしたりするのは禁物。

正々堂々と包み隠さず、資産も負債も正直に報告することで信用につなげます。

属性としてメリットになると思うことがあれば(資格・免許の証明書や副業の実績など)、追加するのもいいでしょう。

さらに私は融資担当者への手紙を重視しています。本気度を伝えるためには、古風に「手書き」がベスト。手紙に書く内容は、資料提出の機会をいただいたことへのお礼と不動産を買う目的や理由です。

私は地元を活性化するために不動産投資をはじめたことを書きますが、ストーリーにして書くと便箋5枚になります。手紙には、香りづけをしてからお渡しします。

資料と手紙を一緒に投函したら、3営業日後に必ず電話します。

すると「わざわざ、お手紙までいただいて、ありがとうございました」とおっしゃってくださる金融機関の担当者が多いので、距離がぐっと縮まるきっかけになります。

もちろん、こちらから電話する前に、連絡をくださる方もいます。

こうした手紙の効果は、大学時代のアルバイトで学んだことです。私は家庭教師を各家庭に派遣する会社でアルバイトをしていました。

社員がアポイントをとった家庭に訪問し、私が家庭教師について説明したうえで契約していただく役割でした。

ほとんどの場合、お母さんとお子さんの前で説明するのですが、話し終えると「主人に確認してから連絡します」と、その場で契約できないケースが多かったです。

そこで私はご主人に安心してもらうため、お伝えしたいことを手紙に書いて、お渡しいただくようにしていたのです。成約率はほぼ100%でした。

同じことを野村證券に入社してからも営業で実践していましたが、自分の気持ちや熱意を伝える手段として、手書きの手紙に勝るものはないと確信しています。

いまはメールやSNSでやりとりするのが当たり前で、電話するだけでも億劫に感じる人が少なくありません。

手紙となれば、ますますハードルが高まり、苦手意識を持つ人も多いでしょう。だからこそ、手紙は印象に残りやすいのです。

字の上手い下手は関係ありません。

【不動産投資こそFIREへの近道】金融機関を味方につける最強のツールとは?

八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年愛知県生まれ。2013年大学卒業後、野村證券入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。ダイヤモンドZAiオンライン『今からはじめて1億円めざす「マネ活!」実践講座』連載中。