株式投資よりアパート1棟経営がFIRE(経済的自立と早期退職)への近道!
不動産投資を始めて5年、アパート7棟を保有、資産7億5000万円を築いた。目標は、40歳までに資産100億円を築くこと。経済が疲弊した地元を自分の力で再生するための資金作りだ。年間家賃収入7000万円、年間キャッシュフロー(手元に残るお金)2000万円を得ている元証券ウーマンが不動産投資で7億円の著者が、知識ゼロから不動産投資で安定的に資産を増やせる方法を徹底指南する。

【不動産投資こそFIREへの近道】銀行からお金が借りやすくなる方法Photo: Adobe Stock

融資に合わせて物件を選ぶのもアリ

融資を受けることを前提とする物件選びには、大きく2つの方法があります。

① 自分が希望する物件を探してから融資先を見つける
② 融資の条件に合う物件を探して融資を受けやすくする

はじめての物件を買うときは、金融機関の融資の条件に合わせて物件探しをすると、話がスムーズに進みやすくなるでしょう。

金融機関に面談を申し込んで、「物件次第ですね」といわれた場合、その金融機関に合わせた物件選びをするために、次のようにヒアリングしてみます。

「それでは、よい条件の物件が出た際には、ぜひご相談させていただきます。御行の融資条件に合う物件を探したいと考えておりますので、よろしければ条件をお聞かせいただけますでしょうか?」

融資可能な物件の条件は、金融機関ごとに違います。

金融機関によっていうことがバラバラですし、同じ金融機関でも支店によって細かな条件が異なることも多いので、私は1件1件ヒアリングするようにしています。

同じ金融機関でも、「大店だな」といわれるもっとも取引額が大きい旗艦店と、エリアごとにある支店に分かれます。

しかも支店には伝統的にランク(序列)があって、それぞれの担当者によっても対応が違うことが多いです。

「自分の預貯金は大店にあるから、融資も受けやすいだろう」ということはないようです。

むしろ中小規模の支店のほうが、新規客の開拓に意欲的だったりするため、好意的な対応をしてくれる可能性が高い印象です。

大店は法人顧客が多いので、一個人に向けた融資額では店舗全体の成績へのインパクトが限定的にならざるを得ません。

融資決定には銀行内で稟議を通しますが、その労力は対法人と対個人とでさほど変わるものではないでしょうから、それであれば融資額が大きい法人融資のほうが優先されるのでしょう。

私の経験による印象からすると、急行が止まる駅の近くにあるような、中ランクの支店が狙い目です。

そのような支店には、新規開拓に熱心な若手の担当者がいるので、融資の相談にも乗ってもらえる傾向があります。

担当者から支店長までの距離も近いので、融資の判断をする支店長決裁のスピード感も、大店に比べると速い印象です。

一方、自分が買いたいと思う物件を見つけてから銀行を探すとなると、私の経験では「金融機関に電話してアポ取り→資料提出→面談→融資決裁を得る」という一連の流れに1ヵ月以上かかってしまいます。

自分が買いたくなるような優良物件は、他の人にとっても魅力的ですから、競争になりやすいです。

そうなると融資の決裁を得ようとしている間に、買うつもりだった物件が売れてしまう可能性が高いです。

もちろん、優良物件はいつどこでめぐり会えるかわからないので、常に情報収集することを意識しなければなりません。

だから、私は銀行へのヒアリングと物件探しを同時並行的に進めているのです。

八木エミリー(やぎ・えみりー)
1989年愛知県生まれ。2013年大学卒業後、野村證券入社。配属された東海地方で新人にして営業成績トップとなり、社内最年少でセミナー講師に抜擢される。出身地の経済が疲弊し、将来的に自分の手で地域活性化をするという大きな目標を掲げ、その資金獲得のため不動産投資をはじめる。40歳までに資産100億円を築き、財団を設立して地元を活性化するのが目標。2015年、26歳で1棟目となる中古1棟アパートを購入。その後も1棟買いを続け、入社4年目に退社。現在は7棟68室(総資産7億5000万円)のオーナーとして、年間家賃収入7000万円、年間2000万円のキャッシュフロー(手元に残るお金)を得ている。2021年夏に有料メルマガ「お金ビギナーのためのマネ活部」をスタート予定。お問い合わせ等は、こちらのアドレスまで(info-emily@diamond.co.jp)。