イラン核開発の再建に向けた合意の形成が近づいているとされる中、米国では譲歩するだけの価値がこれにあるのかを巡る議論が浮上している。2015年のイラン核合意再建に向けた交渉は8日からウィーンで断続的に再開されており、米国とイランの当事者らによると、合意がまとまる可能性がある。米政府当局者らは2月下旬を非公式な交渉期限としているが、ある政府高官によると、合意に近づいた場合には数日先延ばしする可能性もあるという。トランプ前政権が18年に核合意から離脱して以降、イランが進めてきた核開発によって西側交渉担当者にとって成果が損なわれた格好となっている。西側としては、確実にイランの核兵器開発を阻止したい考えだった。