米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が3月の政策会合を前に直面する問題は、もはや利上げするかどうかではなく、金利をどの程度引き上げるかだろう。米インフレ統計が再び上振れたことで、FRB内部では今春から開始する予定の利上げペースを巡り、どの程度加速すべきかとの議論が熱を帯びている。直近の発言やインタビューから分かった。1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.5%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は6%上昇し、いずれも40年ぶりの水準に跳ね上がった。ただ、FRBはこの先、前月比の数字が鈍化に向かうかに注目する見通しだ。しかしながら、1月のCPI統計では、この点で不安を和らげる要素はほとんどなかった。物価上昇圧力は1月も持続しており、前月比のインフレ率は0.6%だった。