米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に対処する景気支援策として前例のない規模の金融刺激策を導入した2020年の早い時期に、FRBの上級スタッフ2人が金融取引していたことが報告書で明らかになった。2人はエコノミストのジョン・スティーブンス氏とダイアナ・ハンコック氏で、資産開示報告書で20年2月と3月に金融取引をしたことを報告した。両氏は現在、ともにFRBの調査・統計部門でシニア・アソシエイト・ディレクターを務めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの報告書を確認した。コロナ禍による景気悪化リスクに備えて、ジェローム・パウエルFRB議長は同年2月下旬に政策転換を示唆したが、両氏の取引はこの時期と一致している。
FRB上級スタッフが株取引、金融刺激策の開始前後
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