定年まで働くなんて無理……生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!
最初に買った株がいきなり急落……
2002年10月、私は証券口座を開設して株式投資をスタートしました。投資元本は100万円。株式投資の元手を100万円以内にするのは、妻(その頃はまだ結婚前)との約束でした。
最初に買った銘柄は、自分に身近なゲーム関連銘柄と外食産業中心。その1つであるサイゼリヤ(7581)が株式購入直後、悪材料が出て株価が急落します。買付単価を下げるためにサイゼリヤ株の買い増しを進めたため、100万円では足りなくなり、最終的には250万円まで投資元本が膨らみました。
翌年サイゼリヤの株価が戻り、なんとか損切りできましたが、私の株式投資は失敗からのスタートだったのです。
その前後から、私は割安成長株を意識してPER(株価収益率)を基準に投資先を選定することにしました。始めに低PER(割安)として購入した銘柄が、新興不動産関連の銘柄です。
不動産関連企業の平均PERは他の業界と比べて低く、低PERで検索すると、不動産銘柄が数多くヒットしたのです。
この新興不動産関連銘柄への投資が当たりました。当時、不動産価格が反転して値上がりに転じたことと、国内の東証マザーズなどの新興株式市場がバブル化したタイミングに合致したからです。
まだまだ投資家としての実力はともなっていませんでしたが、タイミングと運が味方して順調に資産を増やせたのです。
2005年末、株式資産は1900万円と大幅に増加していました。ところが、2006年のライブドアショックをきっかけに新興市場株が大暴落します。
それ以前はPER20倍未満の銘柄を割安と判断して買っていたのですが、株式市場が下落すると、増収増益が続く成長株でもPER15倍未満という銘柄が増えました。多くの割安成長株がPER15倍未満となり、PER10倍近辺まで株価が値下がりしたため、PER20倍前後で買った私の保有株は含み損が増えました。
その最中に起こったのが、2008年のリーマンショックでした。そのとき、私の保有株の含み損は最大で900万円を突破。黄信号が灯りました……。