定年まで働くなんて無理……生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!
適度な利益確定で
現金買付余力を増やす
株式投資でテンバガー(10倍株)を達成するのは1つの醍醐味であり、1億円といった大きな資産を形成できるかどうかの鍵を握っているともいえます。
私も、2億円という株式資産を築くにあたり、10倍株の恩恵を受けています。それがチャーム・ケア・コーポレーション(6062)ですが、この1銘柄だけで6000万円の利益を得ています。
こうした成功例を知ると、「100万円を10倍株で1000万円に増やして、その1000万円を10倍株で1億円にできる!」といった夢想に走りがちですが、現実にはそんなトントン拍子の展開が、そうそう起こるわけがありません。
私がチャーム・ケア・コーポレーションで10倍株を利益確定できたのは、株式資産1億円を超えてからです。それまでの七転び八起きの経験があったからこそ、10倍株が実現できたのです。
その過程ではいまも保有していれば、10倍どころか数十倍まで株価が上昇した銘柄をいくつも手放してきました。そうした経験に学び、利益確定を徐々に遅くして10倍株で大きな利益が得られたのです。
私は投資元本の250万円から株式資産を1億円にするところまでは、銘柄ごとに事前に設定した「期待値」に応じて、年平均プラス30%程度の運用益を積み重ねました。
10倍株をゲットしなくても、1億円以上の資産は築けるのです。
チャーム・ケア・コーポレーションが10倍株になるまで7年を要しましたが、プラス30%前後のリターンを得るなら2~3年、銘柄によっては早ければ数ヵ月から半年でクリアできることもあります。
「何がなんでも10倍になるまで待つ!」と保有株を塩漬けすると、現金買付余力が限られ、新たな銘柄への機動的な投資ができなくなる可能性もあります。
保有銘柄が10倍株になる保証はありませんから、資産を大きくする過程では、適切な利益確定で現金買付余力を増やす姿勢も重要です。